インプラント治療を
保険で受けられる医療機関
インプラント治療を保険で受ける場合には、症例や治療を受ける医療機関に条件があります。
以下にあるように、インプラント治療を保険で行える医療機関は「病院」でなければなりませんから、一般的な歯科ではなく、大学病院などの規模の大きな病院の歯科・歯科口腔外科ということになります。
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- 歯科又は歯科口腔外科を標榜している保険医療機関であること
- 当該診療科に係る5年以上の経験および当該療養の3年以上の経験を有する常勤の歯科医師が2名以上配置されていること
- 病院であること
- 当直体制が整備されていること
- 医療機器保守管理及び医薬品に係る安全確保のための耐性が整備されていること
保険が適用と
なる症例とは?
保険が適用される症例は、腫瘍や事故の外傷などが原因で顎の骨を連続して1/3以上失っている症例、生まれつきの疾患により顎骨を連続して1/3以上失っている症例など、一般的なものではありません。
「差し歯にしていたけれどダメになって抜歯が必要になった」「歯周病で抜かなければならなくなった」といったケースでは、保険が適用となりません。
保険診療と自由診療の違い
日本の保険診療は、虫歯や歯周病などの病気の治療でしか適用されません。病気で治療が必要になった場合でも、仕上がりを良くしたりする場合には保険が適用となりません。
インプラントだけでなく、ホワイトニングや予防歯科など、治療を目的としない治療についても保険が適用となりません。
医療保険で保障される?
インプラントは2012年に保険が適用となるまでは、『先進医療』だったのですが、医療保険の先進医療特約の対象となっていたのは、先に紹介したような条件を満たす症例のみです。
一般的な歯科医院で行われているインプラント治療は、自由診療という取り扱いとなっています。
治療費を抑える方法は?
インプラントは保険適応外なので、費用は高くなります。費用を抑えたいという場合は、医療費控除の申請を行うことで、支払った治療費の一部が還付金として戻ってきます(総所得により還付金額は異なります)。
医療費控除については、「インプラントの医療費控除」で詳しく紹介していますので、こちらをご覧ください。